今さら坂本龍馬の本に心を揺さぶられることはないだろうと。せいぜい「懐かしい」と思う程度だろうと。こちとら坂本龍馬ファン歴30年以上やぞと。今まで何冊も龍馬関連の本は読んできとるぞと。総ページ数で言うと結構な分量になるぞと。
だからこの程度の薄さの本では何とも思わんぞと。英語の勉強のためにはなるやろけどと。
そう思って読み始めたら……
気がついたら高知まで行ってました。この歳にして、またしても坂本龍馬に魅せられるなんて予想だにしてなかったので、自分が一番驚いております。
もちろん、本だけが理由だけじゃない。みなさんご存知、今ならGOTOトラベルを使ったら安く行けるってことも原因ではある(結局東京からの飛行機代と3泊4日のホテル代で3万円もしなかったよ\(^o^)/)。また、そもそも坂本龍馬さん自身が魅力的だったのもある。
ただ、やはり単純に本が面白くなれば、こうはならない。
どこがどう良かったのかは様々な要因が絡み合っているため説明するのが難しいのだが、1つだけ挙げるならば構成かなって思う。
この本は、1867年11月の近江屋から始まる。その時そこで何が起きたのか、龍馬ファンであれば説明する必要はないだろう。
ご存知ない方もググればいいだけだから詳細は割愛するが、私はこういう構成が大好物である。終わり近くから始めて、勝海舟とか薩長同盟とかトピックスを斬っていき、坂本龍馬を好きになった頃にスルッと終わらせる。
それだけではない。終わりの舞台である近江屋は作中で何度か登場し、なんならそのシーンが軸となり物語が展開していく。
思えば先の織田信長も本能寺のくだりが序盤で出てきただけでなく、本能寺自体が構成の芯のようになっていたから、作者には「子供時代から時系列で紹介していくなんて野暮な方法はとりたくないぜ」という矜恃があるような気がする。
とにかく、そのような構成が個人の好みとぴったりマッチしたので、私の中の坂本龍馬熱が再び燃え上がったとは言えるかと思う。それにしても、まさか立見尚文まで出てくるとは思わなかったよ。
どんなところで出てくるかは本を読んでからのお楽しみ。ネタバレになったらいかんから、ここでは言わんとくね。とにかく言えるのは、司馬遼太郎氏のファンはこの本がハマるだろうということ。だって……ねぇ。
余談だけど、GOTOトラベルでは地域共通クーポンがもらえるのだけれど、そのクーポンは紙タイプと電子タイプの2種類ある。で、どこに行くにしても、紙クーポンがもらえる旅行代理店を選んだほうが良いよ。なぜなら、電子クーポンに対応してない店が結構あるから。
紙クーポンか電子クーポンかは、どの旅行代理店を使うかで決まる。自動で紙クーポンになるのは、楽天トラベルとかじゃらんとか。他にもあるけれど、ここで「なんだよ電子クーポンかよ」とならないように、しっかり調べた方がいいよ。
坂本龍馬の本を読んで気持ちが大きくなっているときに、そんな細かいことをするのは気がすすまないだろうけれど。
▼執筆▼